ダイエットするときの必需品ともいえる「オートミール」。
手軽で便利、なおかつローカロリーということで、多くのダイエッターに支持されるアイテムです。
しかし、使い方を間違えるとダイエットで有効になりにくいことも…。
そこで当記事では、「ダイエット時のオートミールで痩せない理由&解決テクニック」を紹介します。
もくじ
【ダイエット】オートミールで痩せない理由
現在、オートミールダイエットは有効なテクニックとして知られています。
しかし、使い方を間違えると「どれだけ頑張っても痩せない…」という負のループに陥るので注意したいところ。
一般的に、オートミールダイエットで痩せない理由に、以下のようなものがあります。
●摂取カロリーが少なすぎる
●摂取カロリーが多すぎる
●カラダの基礎代謝が落ちすぎている
摂取カロリーが少なすぎる
「オートミールダイエットをしているのに痩せない…」というときは、摂取カロリーが少なすぎることが原因だったりします。
1ヶ月オートミールのみで過ごすぞ!というようなストイックな取り組みは、一時的には有効ですが、長い目でみると得策ではありません。
カラダには恒常性(ホメオスタシス)と呼ばれるシステムが備わっており、少ない食事量でもカラダを維持するようになっています。
そのため、たとえ1,000kcalしか摂っていなくても、太る(あるいは現状維持)するようなカラダになってしまうのです。
1日の摂取カロリーが少なすぎると、痩せにくいカラダになってしまうというワケです。
動物が冬眠するときに基礎代謝を落とし、脂肪をためて眠りに入るのとおなじですね。当ブログではこのことを「冬眠モード」と呼んでいます(^ ^;)
ときおり、「ダイエットをしています!1日1,000kcalしか食べていません!」と胸を張って自慢する人がいますが、自らの手で痩せにくいカラダを構築しているようなものです。
1~2ヶ月の短期で見ると、一時的に体重の”数値”のみは落とせます。
しかし、いつまでもベースカロリー(一般食)に戻さないでいると、食べてないのに太るカラダが維持されてしまうので注意しましょう。
こんなカラダになっていると、オートミールを食べようが、鳥ささみとプロテインだけで生活しようが、痩せないまま…。
ダイエットをするときは、「とりあえずカロリーを減らしまくりゃいいんでしょ」という迷信から抜け出すことが大事です。
ダイエットをする前に、まずは冬眠モードを解除するためにも、ベースカロリーに戻す時期を設けたい。
摂取カロリーが多すぎる
「主食をオートミールに変えたけど、全然痩せない…」
「オートミールを食べているけど痩せない」
「有酸素もやってるし、筋トレも頑張ってオートミールを食べているのに、痩せない…」
上記のようなときは、摂取カロリーが多すぎるのかもしれません。
「そんなわけはない!」と思われるかもしれませんが、意外とほかのものでカロリーオーバーしてしまうというパターンは少なくないです。
たとえば、「オートミール食べています!でもオカズは脂っこいもの食べるし、オヤツもたまに食べちゃう…ジュースもたまに飲んじゃう…テヘッ☆」というような人は、オートミールダイエットを失敗しやすいです。
オートミールは白米よりもローカロリーだし、タンパク質も食物繊維も多め。
そのため、オートミール最強論みたいなデマも広がっていますが、そもそも主食以外のものをたくさん食べてしまっているのなら、オートミールを食べても痩せはしません。
残念ながら、「オートミールさえ食べていれば痩せる!」ということはないのです。
たとえオートミールダイエットをしていても、摂取カロリーそのものが多すぎるのでは元も子もない…。
カロリーは減らしすぎもよくないですが、増やしすぎもよろしくない。
カラダの基礎代謝が落ちすぎている
カラダの基礎代謝が落ちすぎていると、オートミールを食べていても痩せにくいです。
おもな原因は、前述した「恒常性(ホメオスタシス)」によるもの。
カラダが冬眠モードに入っていると、ダイエットの妨げになるのです。
長期のダイエットや、過激なローカロリーダイエットを続けている場合、カラダはすでに生命維持モード(冬眠モード)に突入していると思っていいでしょう。
カラダが冬眠モードに入ると、基礎代謝を落とし、少ない食事量でも必死に脂肪に変換しようとします。
たとえば、「1日1,000kcalしか摂っていないのに痩せない」というときは、カラダの冬眠モード(恒常性のはたらきすぎ)の影響だと考えていいでしょう。
カラダが冬眠モードになっているかぎり、主食をオートミールにしようが玄米にしようが、ほとんど意味がないというわけです。
オートミールダイエットを成功させるためには、まずはじめに「ダイエットの基本・考え方」を知る必要があります。
具体的な方法は、後述する「オートミールダイエットを成功させるためのコツ」で紹介してますので、よかったらこちらもお役立てください。
オートミールダイエットを成功させるためのコツ
この項目では、「オートミールを使ってダイエットを成功させるためのコツ」を紹介します。
ダイエットを成功させるためには、取り組むための基本的なマインドを知ることから入るとスムーズです。
コツは、以下のとおり。
●ベースカロリー以上を食べすぎない
●食事量を減らしすぎない
●飽きたら食べ方を変える
●美味しいオートミールを使う
ベースカロリー以上を食べすぎない(減らしすぎない)
ダイエットをするときは、カロリー設定は大切なポイントになります。
ダイエットで失敗するパターンの多くは、「設定したカロリー以下を維持できない」というもの。
カロリーは減らしすぎもよくないし、増やしすぎもよくない。
減らしすぎると恒常性が過剰にはたらき、カラダが冬眠モードに入ってしまうと、ダイエットは失敗一直線でございます。
「やたら眠い」「なんだかイライラする」「ダイエットを継続するのがツラくなってきた」「ジャンクフードが目に入ると衝動がわく」なんていうときは、カラダの防衛反応が強くはたらいているときだと思っていいでしょう。
週に1~2度は、休憩日(という名の、脳を騙すための日)を設けるべし。
ベースカロリー(現状維持カロリー/ダイエット前の食事量)をしっかり把握しよう
まずはしっかりと「ベースカロリー(現状維持カロリー)」を見つめることが大切です。
また、普段どれくらいの食事を摂っていたら太ってしまったのか考えることも大事なポイントとなります。
人間のカラダは、おなじ量の食べ物が入り続けていると、どこかでかならず体重の増加が停滞します。おなじ量を食べ続けていると、一緒太るかというと、そうでもなかったり。
太っていようが痩せていようが、現在の体重が維持されているそのポイントこそが、アナタ個人のベースカロリーとも考えられます。
体重管理アプリで計算したカロリーは、かならずしも自分のベースカロリーではなかったりするので注意したいですね。ここはよく躓く部分なので意識したい。
補足:「オートミールを食べれば痩せる」の理由
オートミールで痩せる理由は、ただ単に「カロリー摂取量が減るから」というものです。
普段の食事の主食(白米)をオートミールに変えるだけで、1食あたりマイナス100kcalになる。
1日でマイナス300kcal×30日=9,000kcal。
体重1kg減らすには7,000~7,200kcal。オートミールに変えるだけでも、ひと月あたりマイナス1kgにはなる。理論的には。
しかし、カラダが冬眠モードに入っていると、ローカロリーにしても痩せない…っちゅーわけですな。
食べ方によっては、まるで痩せないなんてことも珍しくありません。
「オートミールを食べれば痩せる」という考え方から、『オートミールを食べれば、結果的にマイナス100~200kcalの摂取量になるから痩せるだけだ』という考え方にシフトチェンジしたい。
飽きたら食べ方を変えよう
オートミールは、モノによっては美味しく食べることができるスグレモノです。
しかし、何日も続けていると飽きてしまうというのがネック…。
そんなときは、食べ方を変えるのがおすすめです。
たとえば、オートミールは電子レンジでチンしたり、煮込むするだけでお粥状態になってくれます。
塩・コショウのみでも美味しいものの、ずっと続けていると飽きやすいんですよね(^ ^;)
そんなときは、卵やウェイパー、鶏がらスープなどを入れてアレンジすると美味しく続けられます。
オートミールを食べる量、タイミングを変えてみる
オートミール3食ではなく、「朝・晩だけはオートミール、昼は自由」にしたり、夕ご飯だけオートミールにするというような工夫もできます。
オートミールダイエットは、3食かならずオートミールだけ食べなきゃならないというわけではありません。
ダイエットにオートミールを取り入れれば、それはオートミールダイエットなのです。
3食の主食をオートミールにし続けるのは、なかなか修羅の道なので、個人的には白米・玄米などと併用することをおすすめします。そのほうが精神的に苦しくありません。
いずれにせよ、オートミールダイエットは一食あたりのカロリー量(と血糖値の急上昇)を減らすのが目的なので、いかに継続するかを考えたい。
●週一回はご褒美デイ(という名の、脳を騙すための一般食の日)を設ける
●カラダが冬眠モードになっていたら解除する
これらを徹底するだけでオッケー!難しく考えなくてもオッケ〜です。
美味しいオートミールを使う
「おいしいオートミールを使う」という部分は、ダイエットを続けるうえで大切なポイントです。
オートミールはメーカーによって味や食感が結構変わるんですよね。
たとえば、人気アイテムの「クエーカー」。
食べ応え十分でコスパもGOODですが、しっかり調理しないとボソボソっとした食感ですし、調理時間もかかりやすいのがネック…。
一方、ケロッグ「オートミール」。
日本のメーカーが日本人向けに作っているということもあり、とても美味しいです。
やわらかい食感とマイルドな味付けは、玄米などが苦手な人にもピッタリ。
調理時間も短いので、社会人の方やママさんなどにも◎
上記のように、オートミールはメーカーによって食感などが微妙に変わります。
ダイエットを美味しく楽しく続けるなら、食べていて苦にならないアイテムを選びたいところです。
【ダイエット】オートミールで痩せない理由&成功するためのコツ|まとめ
ダイエットをするとき、オートミールは心強い味方になってくれます。
しかし、そもそもカラダが冬眠モードに陥っているのでは、どんなにすぐれたアイテムを使っても、どれだけカロリーを減らしても意味はない…。
オートミールダイエットを成功させるには、「カラダのコンディションを整える(冬眠モードを解除してから臨む」「カロリーを減らしすぎないこと」「焦らずマイペースにおこなう」など、メンタリティ面も大切にしたいですね(^ ^)
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