一日一食で痩せないワケ。停滞期の乗り越えかた&超ローカロリーダイエットの危険性

ダイエットをしていると、とにかくローカロリーにして減量ペースを早めようと考えがち

最初の1ヶ月ほどはスムーズに痩せますが、かならずどこかで停滞期を迎えていまいます

そこで当記事では、「一日一食で痩せないワケ。停滞期の乗り越えかた」について紹介します。

☆ライタープロフィール

【主な所有資格】

生涯学習財団・ヘルスケア財団・メンタルケア学術学会認定 『メンタルケアカウンセラー®︎』有資格者。

一般社団法人 ケアフィット推進機構認定『生活習慣病予防プランナー』有資格者。

 

もくじ

一日一食で痩せないワケ。停滞期の乗り越えかた

「ダイエットで痩せたいから、とにかくカロリーを控えよう!」

「1日1食の超ローカロリーダイエットなら、痩せるスピードも速いはず!」

ダイエットをおこなう人のなかには、上記のように考える人も少なくないはず。

しかし、はじめの1ヶ月くらいは順調に体重の”数値”を落とすことができるものの、かならずどこかで停滞を迎えてしまうでしょう。ダイエット初心者あるあるです。

体重の減りがストップする原因には、カラダの防衛反応(恒常性/ホメオスタシス)が関係しています。

 

超ローカロリーダイエットで痩せないのは「恒常性(ホメオスタシス)」のせい

1日1食などの超ローカロリーダイエットをおこなうと、カラダの生命維持装置が強くはたらきやすいです。

カラダには現状を維持するシステムが備わっており、僕たち人間が常に一定の体温と体重を維持できるようになっています。

このシステムのことを「恒常性(ホメオスタシス)」といいます。

過激なダイエットをおこなうことで恒常性(ホメオスタシス)が強く作用していしまい、結果として体重の減りがストップし、停滞期をむかえるというワケです。

 

超ローカロリーダイエットは「痩せにくく太りやすいカラダ」へまっしぐら!

超ローカロリーダイエットは、一時的には体重を落とすことはできるものの、長期的な目で見ると、カラダにとっては悪影響でしかありません。

僕自身、以前、3食カップヨーグルトのみの超ローカロリーダイエットを数ヶ月おこなったことがありますが、正直いってひどいカラダに仕上がったという経験があります。

過激なダイエットをおこなうことで「太りやすく痩せにくいカラダ」に仕上がり、一般的な食事量であってもほかの人よりも太りやすくなってしまったのです。

このカラダに仕上がると、元に戻すまでが大変です。

「1日1食だけダイエットで超速ダイエットができる!」なんていう誇張表現をおこなうコンテンツは、絶対に信用してはならないと感じた失敗談です(^^;)

 

カラダを平常運転(ニュートラル)モードに切り替えよう

カラダが強い防衛反応をおこしたときは、体重の減りがストップしやすい…と前述しました。

いわゆる「ダイエット停滞期」ですが、カラダの恒常性がはたらいて体重減少がみられなくなったときは、カラダを平常モードに戻してあげるといいでしょう。

カラダを平常モードに戻すためのカンタンな方法には、以下のようなものがあります。

カラダを平常モードに戻す方法

1:まずは超ローカロリーダイエットをやめる

2:数日間、一般食にもどす

3:過剰な筋トレ・有酸素運動をやめてみる

 

1:超ローカロリーダイエットをやめる

1日1食という超ローカロリーなダイエットで体重減少が停滞したら、一旦、カラダをリフレッシュさせたい。

超ローカロリーダイエットは短期間なら効果がありますが、その一方で「太りやすく痩せにくいカラダに仕上がる」というデメリットもあります。

痩せなくなるときは、カラダの生命維持装置(恒常性/ホメオスタシス)が強くはたらいている証拠です。

体重の減りが停滞したときは、生命維持モードを一旦、ニュートラルに戻してあげる必要があるのです。

カラダをリフレッシュさせるためにも、数日ほど一般食に戻す時期を設けると停滞期を乗り越えやすくなります。

 

2:数日間、一般食にもどす

1日1食の超ローカロリーダイエットで停滞したときは、数日ほど元の食事量に戻すとGOODです。

ローカロリー状態のカラダに対し、「ほら、しっかりとカロリーが入ってきているでしょ?だから警戒体制を解除しても平気だよ!」と教えてあげるようなイメージですね。

 

一般食とは、現在の体重を維持できる摂取カロリーのこと。

「ベースカロリー」とも呼ばれ、ダイエットをするうえで知っておきたいポイントです。

 

一般食に戻す期間は人によってさまざま。

たとえば僕の場合、ダイエットをするときは1,500~2,000kcalくらい。
一般食に戻すときは、だいたい2,300kcal~2,500kcalくらい食べるようにしています。

といっても厳密にカロリー計算をおこなっているわけではなく、ダイエット中の食事をダイエット前の食事量ほどに戻すというカンタンなことしかおこなっていません。

ダイエット中は白米を1食あたり150gまで減らし、普段は200~250gくらい食べる。これだけでも確実にダイエットを進めることができています。

ちなみにこのテクニックは、管理栄養士さんに教わったものです。小細工ナシ、シンプル・イズ・ベスト。これが大切ですね。

 

いずれにせよ、減量モードでカラダが停滞したときは、一般食の期間を設けることで停滞期を乗り越えやすくなります。

 

3:過剰な筋トレ・有酸素運動をやめてみる

真面目な人ほど過剰なトレーニングをやりがちですが、ここに落とし穴があります。

もちろん、トレーニングはボディメイクにおいて大切なことです。

しかし、カラダに息つく暇がないほどストイックにトレーニングしてしまうのも考えものです。

筋トレにはボディラインを整えるというメリットがありますが、その一方で、ローカロリー状態で疲れ切ったカラダをゆっくり休ませることが難しくなるというリスクも…。

一般人の場合、週1~2回の筋トレと、適度なウォーキングや散歩だけでも十分です。

有酸素運動はカラダの脂肪燃焼に効果がありますが、やりすぎもよくないです。

「ムキムキのマッチョになって大会に出場したい!」だとか「夏の海で異性にモテるようなカラダになりたい!」という特殊な場合をのぞき、一般の方はムリせずにシンプルなダイエットをおこなってほしいと思います。

 

一日一食で痩せないワケ。停滞期の乗り越えかた|まとめ

一日一食で痩せないワケ。停滞期の乗り越えかた」について紹介しました。

ダイエット初心者さんは、ローカロリー状態であるほどダイエットを成功させやすいと考えがち。

しかし、超ローカロリー状態のダイエットは早々に停滞期をむかえてしまうだけでなく、太りやすく痩せにくいカラダに仕上がるというリスクも付き纏います。

まったく痩せなくて心身がボロボロになってしまったときは、以下のポイントをおさえることで健康なダイエットをおこなえるはず…!

当記事のまとめ

●超ローカロリーダイエットはめっちゃリスクが高い、と理解する

●「停滞期は恒常性(ホメオスタシス)によるものだ。あって当然のものだよね」と理解する

●一旦、カラダを平常運転モードに戻す(リフレッシュ期間を設ける)
→超ローカロリーダイエットをやめる

●短期間でたくさん脂肪を落とそう!と焦らない
→過激なダイエットはNG。マイペースにひと月0.5~2kgの減量で十分!