以前まで「チートデイ」は、おもにプロのボディビルダーが限界までカラダを絞るためのテクニックとして活用されていました。
しかし、近年では一般人のダイエッターにも使われるようになりました。
使いこなせば心強い武器となるものの、一歩間違えるとリスクもある…。
ということで、当記事では『一般人のダイエットにおける「チートデイ」の基礎知識』について書いていきます
もくじ
一般人のダイエットにおける「チートデイ」の基礎知識
チートデイの効果とは。おもな目的は?
近年、ダイエットにおいて欠かすことのできないテクニックとなった「チートデイ」。
そのおもな目的は「脳を騙してダイエット停滞期を乗り越えよう」というものです。
1日、あるいは数日ほど摂取カロリーを一般食レベル(または倍)にすることで、低カロリー状態に慣れてしまったカラダに刺激をあたえるのが目的。
ひと昔前までは、チートデイというとプロボディビルダーが活用するテクニックでした。
しかし、近年はチートデイを使ったダイエット法も広まり、一般ダイエッターにも応用されるようになりました。
チートデイをダイエットに取り入れることで、よりスムーズに減量をおこなうというのがおもな狙い・目的です。
なぜ痩せる?チートデイで痩せるワケ
チートデイで痩せる理由は、「カラダのリセット」にあり。
脳はカラダが飢餓状態だと感じると、生命維持モードの指令を出しはじめます。
生命維持モードのことを、一般的には「恒常性(ホメオスタシス)の過剰反応」とよびます。
ムズカシイのでネーミングまで覚える必要はありません(^^;)
カラダに恒常性(ホメオスタシス)が強くはたらきすぎると、少しのカロリーからたくさんの脂肪を作り出そうとします。
結果、太りやすく痩せにくいカラダになってしまう、というわけです。
よく「摂取カロリーを極限までおさえているのに痩せない…むしろ太る…」なんていう声を見かけますが、その原因はカラダの恒常性(ホメオスタシス)反応によるものかと思われます。
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停滞モードに入ったカラダを”騙せ”!
長期間の食事制限をおこなうと、脳が「飢餓状態」だと判断するリスクがあがり、体重の減少がストップしてしまいます。
そこで、脳に「飢餓状態じゃないよ!ほ〜ら、たくさんカロリーが入ってきたでしょ?だから減量モードに切り替えよう?」というふうに、一般食のカロリーを摂る。
そうすることで、脳の飢餓モードを”騙す”ことができ、ダイエットの停滞期を乗り越えられるのです。
ダイエットでは食事制限をおこなうことがほとんど。
停滞モードに入ったと感じたら、ぜひチートデイを活用したいところです。
また、ストレスを溜め込むことでもカラダの恒常性(ホメオスタシス)が強くはたらきやすいので、チートデイでストレスを解消することも大切です。
恒常性(ホメオスタシス)については、以下の記事でもくわしく紹介しています。
超カンタン!チートデイのやり方
チートデイのやり方にはいくつかの方法があります。
一般的には、以下のようなパターンがあります。
●ダイエットをしているときの摂取カロリーの倍を摂る
●カロリーを気にせず好きなものを好きなだけ食べる(ドカ食い)
●一時的に一般食レベル(ベースカロリーライン)まで戻す
チートデイで食べるものは?
チートデイをおこなうときに食べるものは、とくにこれといって決まりはありません。
人によってさまざまです。
「朝から白米2合、昼は焼き肉、夜はピザ!」なんていう人もいます。
または、「朝は人並み、昼はラーメン二郎、夜も人並みくらいに戻すだけ」という人も。
チートデイをおこなう目的は、あくまで「脳を騙してカラダに必要十分な栄養を送り込む」というもの。
食べることを目的にするのも構いませんが、栄養バランスの整ったものを食べるということを忘れないほうが無難だといえます。
チートデイの目的は、あくまで「栄養を流し込む」「ストレスの解放」でございます。
余談ですが、僕がチートデイをおこなうときは、以下のようなメニューをとることが多いです。
朝:白米200~300g(あるいはラーメンなど)、たこ焼き5個、サラダなど
昼:ラーメン二郎、回転寿司、焼肉など
夜:ピザなど。胃がもたれていたら白米200g、鮭、納豆、サラダなど
※普段ガッツリ食事制限をおこなっている人は、いきなり大量に食べると胃を痛めやすいので注意しましょう。
摂取カロリーはダイエットをしていないときの量に戻すだけでも効果アリ。
チートデイをおこなうタイミングは?
チートデイをおこなうタイミングは、とてもシンプルです。
体重の減少がストップしたときにおこなうとGOODです。
停滞期をむかえるタイミングは、人によってさまざま。
2週間目に停滞する人もいれば、2ヶ月後になる人もいます。
体重計に乗ったり、カラダの絞り具合を確かめつつおこなうといいでしょう。
「最近はカラダが停滞モードっぽいな。ダイエット食でも痩せる気配がない」なんていうときは、チートデイの出番!
ちなみに、僕はだいたい週に1度くらい、ストレス解消として好きなものを食べる日(ご褒美デイ)を設けるようにしています。息抜き大事よね。
チートデイに怖さを感じる人は…
「ダイエットの停滞期にはチートデイがいいと聞いた。でもたくさん食べるとリバウンドしそうで怖い…」
上記はビギナーあるある
僕自身にも経験があるため、その気持ちは痛いほどわかります
はじめてのチートデイに怖さを感じるときは、もっとも無難な「一般食レベルのカロリーに戻す」という手法をおすすめします
いわゆる『ベースカロリー』というやつですが、このラインを超えないかぎりはまず太ることはありません
チートデイは太る?
チートデイ後は、体重が”一時的に”1~2kgくらい増えます。
これはカラダの構造上、仕方のないことでもあります。
ただ、増えた体重はかならずしも脂肪ではなく、そのほとんどが水分です。
大量に入った炭水化物・水・塩分が結合し、カラダの中に溜まるからですね。
チートデイ後に増えた体重は数日すればスッキリ元通りになる。
ふたたびダイエット生活に戻れば、カラダのなかにある水分が抜け、体重も1~2kgすぐに落ちるはずです。
一般人のダイエットにおける「チートデイ」の基礎知識|まとめ
『一般人のダイエットにおける「チートデイ」の基礎知識』について書きました。
チートデイはダイエットをおこなうにあたり、大切なテクニックのひとつ。
覚えておいて損はないはずです。
「最近、ダイエットが停滞期している…」なんていうときは、チートデイ法を取り入れてはいかがでしょうか。