ダイエットにおける「恒常性(ホメオスタシス)」のデメリット&カラダをリセットする方法

ダイエットでは、体重減少などの停滞期がネックになりがち。

おもにカラダの恒常性(ホメオスタシス)システムが原因だと思いますが、ダイエットをおこなう人のなかで恒常性のことをご存知ないという人は少なくないはず…。

ということで、当記事では『ダイエットにおける”恒常性(ホメオスタシス)”のデメリット』について書いていきます。

☆ライタープロフィール

【おもな所有資格】

生涯学習財団・ヘルスケア財団・メンタルケア学術学会認定 『メンタルケアカウンセラー®︎』有資格者。

一般社団法人 ケアフィット推進機構認定『生活習慣病予防プランナー』有資格者。

 

 

もくじ

ダイエットにおける「恒常性(ホメオスタシス)」のデメリット

私たちのカラダには生命を維持するシステムが備わっています。

そのシステムは「恒常性(ホメオスタシス)」とよばれ、ダイエットを行ううえで大切なポイントになります。

恒常性(ホメオスタシス)は、私たち人間が生きていくうえでなくてはならないシステム。

こと”ダイエット”において、恒常性(ホメオスタシス)のコントロールは大切になってきますので、忘れないように心がけたい。

※当方は科学者ではないため、エビデンスに基づいた内容でない場合もございます。

生存本能、生命維持システム「恒常性(ホメオスタシス)」

恒常性(ホメオスタシス)は、人間の体温や基礎代謝を一定に保つためのシステム。

wikipedia「恒常性」のページでは、以下のように書かれています。

恒常性は生物のもつ重要な性質のひとつで生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず生体の状態が一定に保たれるという性質、あるいはその状態を指す。

生物が生物である要件のひとつであるほか、健康を定義する重要な要素でもある。生体恒常性(/生体恒常化作用)とも言われる。

恒常性の保たれる範囲は体温や血圧、体液の浸透圧水素イオン指数などをはじめ病原微生物ウイルスといった異物(非自己)の排除、創傷の修復など生体機能全般に及ぶ。

恒常性が保たれるためにはこれらが変化したとき、それを元に戻そうとする作用、すなわち生じた変化を打ち消す向きの変化を生む働きが存在しなければならない。これは、負のフィードバック作用と呼ばれる。

この作用を主に司っているのが間脳視床下部であり、その指令の伝達網の役割を自律神経系や内分泌系(ホルモン分泌)が担っている。

(引用元:wikipedia「恒常性」より

わたしたち人間のカラダには、現在の状態が一定に保たれるようにシステムが組み込まれています。

たとえば、外気温がさがってもカラダの体温は一定になるようにできていたり、体重が落ちはじめると基礎代謝をさげて現状維持をしようとしたり。

食べる量が少ないときは、運動量を減らすためにネガティブ思考になり、行動範囲を狭くして消費カロリーをふやさないようにしたり。

ダイエットでは摂取カロリーや運動量がおおきく変わるため、恒常性(ホメオスタシス)コントロールはかかせないポイントになるというわけですな。

 

痩せにくく、太りやすいカラダになる

長期間のダイエットをおこなうと、カラダの基礎代謝が落ちるようになります。

基礎代謝がさがり、カラダにはたらく恒常性(ホメオスタシス)が過剰に反応すると、ダイエットにおいてデメリットがうまれるので注意したい。

大幅なカロリー減、過剰なトレーニング、強いストレスなどなど、カラダにとっておおきな変化が訪れると恒常性が強くなりやすいのです。

たとえば、以下のような現象がカラダにおこりやすくなるといわれています。

恒常性(ホメオスタシス)反応の一例

●太りやすく、痩せにくいカラダになる

●少ないエネルギー源を脂肪に変換しようとする

●自律神経系に異常がうまれやすくなる
→不眠、情緒不安、イライラ、昼夜逆転など

 

上記は、ダイエットではよくある現象ですよね。

イライラしたり、強いストレスを感じたり、不眠や情緒不安などの反応は、カラダの生命維持モードの過剰反応によるものだったりする。

ダイエットにおいて、恒常性(ホメオスタシス)が強くはたらくと、『太りやすく痩せにくいカラダ』に仕上がってしまうので注意したいですね(^ ^;)

 

カラダをもとの状態に戻す方法

長期のダイエットやストレスの強い環境下にさらされ続けたカラダには、恒常性(ホメオスタシス)が過剰反応しやすい…と前述しました。

では、イカれてしまったカラダを元の状態に戻すには、どうすればいいのでしょうか。

もっとも簡単な方法としては、「食事をベースカロリー(現状維持カロリー)に戻す」というものです。

たとえば、30代の一般男性(デスクワーク職)である僕の場合、だいたい2,000~2,300kcalくらいがベースカロリーだといわれています。

ダイエットをするときは1,800~2,000kcalくらいに設定しますが、停滞しはじめたときは1~3日ほどベースカロリーほどに戻します。

脳に「おや、普段どおりのエネルギーが入ってきたぞ。警戒体制を解除しても大丈夫そうだ」と思わせるようなイメージです。

 

ダイエットをするなら「チートデイ」が大切!

一般的に、上記のことはチートデイと呼ばれ、ボディビルディングをおこなう人たちのなかではポピュラーなテクニックです。

ダイエットでストレスの溜まっている人や、カラダが停滞していると感じる人は、思い切ってベースカロリー(あるいはそれ以上)のカロリーを摂取するといいでしょう。

なお、カラダがリセットされるまでの期間は人によって変わると思います。
重度の激しいダイエットをおこなっていた人なら、最低でも2~3週間はリハビリ期が必要でしょう。

 

ダイエットにおける「恒常性(ホメオスタシス)」のデメリット|まとめ

ダイエットにおける”恒常性(ホメオスタシス)”のデメリット』について書きました。

ダイエットでは体重の減りがストップしたり、不眠やイラつき、情緒不安などがうまれやすい。

そんなときは、カラダをニュートラル状態に戻すことでリセットできるはずです。