上記のようなことでお困りなら、ダイエットへの取り組み方そのものが間違っている可能性があります。
ダイエットはカロリーを減らせば必ず成功する…というワケでもないので注意しましょう。
もくじ
夜ごはん抜きのダイエットで痩せないワケ
一般的なダイエット法としてメディアなどで紹介されるのが、「夜ご飯抜きダイエット」です。
夜ごはんを抜く、というだけのシンプルさもあって、多くのダイエッターが行う取り組みですよね。
しかし、一食を抜く系ダイエットはうまくいかないこともあります。
なぜなら、カラダの防御反応が強くはたらきすぎてしまうからです。
カラダの生命維持装置が働きすぎているから
カラダが飢餓状態に陥ると、脳が「おい!このままだと死ぬぞ!いますぐ脂肪を溜めこめ!少ない食料からでもなんとか脂肪に変換しろ!」と指令を出します。
そのため、どれだけカロリーを減らそうが、カラダは脂肪を蓄えよう(減らさまい)とするため逆効果になります。
人間のカラダには「恒常性」というシステムが備わっています。
以下、Wikipediaによる「恒常性」についての引用です↓
恒常性
恒常性の保たれる範囲は体温や血圧、体液の浸透圧や水素イオン指数などをはじめ病原微生物やウイルスといった異物(非自己)の排除、創傷の修復など生体機能全般に及ぶ。
恒常性が保たれるためにはこれらが変化したとき、それを元に戻そうとする作用、すなわち生じた変化を打ち消す向きの変化を生む働きが存在しなければならない。これは、負のフィードバック作用と呼ばれる。
この作用を主に司っているのが間脳視床下部であり、その指令の伝達網の役割を自律神経系や内分泌系(ホルモン分泌)が担っている。
恒常性は、いまのカラダの状態を一定に保つための便利なシステム。
なにか急激な変化が起きたときに、カラダの安全を保ってくれるためのありがたい機能です。
いまの体型をキープし続けることで、より生存確率をあげる…というのが恒常性のおもな機能だともいえます。
カロリーを減らしすぎてしまうことで、カラダが生命維持モードに入ります。
そのため、べらぼうにカロリーを減らしたところで、身体的には「なんとしてでも脂肪を減らさないぞ!むしろ溜めこむぞ!」という反応を強くするだけなのです。
カラダが”守り”に入るとリスクがある
カラダが”守り”の状態に入ると、以下のリスクが生まれやすいです。
●脳が「少ない食料から脂肪を蓄えろ!」と指示を送る
●脳が「脂肪を減らすな!蓄えろ!できる限り痩せるな!」と指示を送る
極端なカロリー制限は、身も心も破壊するリスクがあります。
僕は過去、1日あたり1,000kcalのダイエットを1年継続し、30kgほど痩せたことがあります。
しかし、筋肉は削げ落ち、気力もなく…といったカンジで貧弱なカラダに仕上がってしまいました。
体力が落ち、思考力も落ちたため、学業がおろそかになってしまったことは言うまでもありません。
ダイエットは、ただ単に「夜ご飯抜けば痩せる!」というわけでもない、というのが難しいところです。
極端なダイエットはリバウンドするリスクもあがるので、計画的な取り組みをすることが大事です。
計画的なダイエット(カロリー設定)が大事
では、計画的なダイエットとはどういったものなのでしょうか。
一般的に、人間が健康的に痩せるためのスピードは、ひと月あたり2kgがベスト…といわれています。
まずは「1ヶ月でマイナス2kg」のペースを守りましょう。
脂肪1kg落とすためには、約7,200kcalが必要だといわれます。
2kgというと、約14,400kcal。
14,400÷30(日)=480kcal
1日あたり、消費カロリーを約480kcalほど減らせば痩せられる計算になります。
ただ、上記はあくまでも理論上での話。
人によって、体質や生活スタイル、体格なども関係してくるため、あくまで目安にとどめておきましょう。
体重計と睨めっこしつつ、「この量だと増える。この量だと痩せる」といった感じで微調整できるとGOOD!
夜ごはん抜きのダイエットで痩せないワケ|まとめ
夜ごはん抜きのダイエットで痩せないワケ。
それは、「身体が”守り”に入りすぎてしまい、脂肪を減らそうとしなくなるから」です。
極端なカロリー制限は、かえってダイエットを失敗しやすくなります。
まずは、「1ヶ月マイナス2kg(1日あたりマイナス480kcal減らす)」というスタンダードな取り組みを心がけたいところです。